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石橋グループ

Keywords研究キーワード

イチゴ(Fragaria

バラ科イチゴ属の果実的野菜であり、一般に流通する栽培品種(Fragaria × ananassa)は異質八倍体である。環境に応答して開花・受精した花床が肥大し、果実となる。肥大した部位は果托(receptacle)となり、その表面を取り囲む痩果(achene)の中に種子が含まれる。開花に関する生理機構は品種によって異なり、多様な作型をもたらす一因である。

Research主な研究内容

イチゴの代謝生理学的研究

1. イチゴ花芽分化のメタボロミクス

イチゴの栽培において、作型の安定や収量の増進のために、苗の花芽分化を誘導する必要がある。本研究では、花芽分化時の環境応答によって変化する代謝物の動態をメタボロミクスの手法によって網羅的に明らかにし、花芽分化の適切な判定・予測につながる分析基盤の確立をめざす。

2. イチゴ果実内成分の評価と制御

イチゴ果実の成分は、外観・食味・機能性などの品質に関わる要素であるが、収穫時期や部位によって変動しやすく、自在な制御が望まれる。本研究では、果実内成分の局在性をキーワードに、イチゴ果実中の代謝物動態を分析し、分子的な制御機構を解明する。

加えて、イチゴのアレルゲン、時計遺伝子、リズムの研究にも取り組んでいます。

Selected Publications主要論文

  1. Ishibashi, M., Zaitsu, K., Yoshikawa, I., Otagaki, S., Matsumoto, S., Oikawa, A., Shiratake, K.
    "High-throughput analysis of anthocyanins in horticultural crops using probe electrospray ionization tandem mass spectrometry (PESI/MS/MS)"
    Horticulture Research, 10, uhad039, 2023.